身近な土でできます
自宅の庭、畑、近所の公園など、土のある場所を4地点選びます。
まずはここだけ
専門知識は必要ありません。届いたキットで採集し、フォームで記録し、サンプルを返送します。
自宅の庭、畑、近所の公園など、土のある場所を4地点選びます。
土を水に入れて混ぜると、小さな土壌動物が水面に浮いてくることがあります。
「いなかった」という記録も、どこに暮らしているかを知る重要な手がかりです。
集まったサンプルは研究に使い、進捗や成果をCoLabFieldや報告会でお返しします。
コムカデって?
名前にムカデとついていますが、ムカデとは別の生き物です。毒はなく、数mmほどの白い体で、土の中にひっそり暮らしています。
体長は数mmから1cmほど。水面では白い糸くずのように見えることがあります。
専用キットでは、土の中の生き物を水に浮かせて探します。はじめてでも観察しやすい方法です。
日本では、まだ名前のついていない新種候補が多数見つかっています。足元の土にも発見の余地があります。
どこでもドアの謎
コムカデは空を飛べず、ふだんは土の中で暮らしています。それなのに、一部の種類では、同じ仲間が海や山をはさんだ遠い地域に点々と見つかることがわかってきました。
限られた調査でも、同じDNAをもつコムカデが離れた土地に現れる例があります。まるで山や海などの障壁を無視して直接移動したように見えるため、このプロジェクトでは「どこでもドア現象」と呼んでいます。
同じDNAをもつコムカデはどうやって日本中に広がったのでしょうか。鳥や他の虫にくっついて移動したのか、海や川に流された土や落ち葉に乗ったのか、人間に土や植物と一緒に運ばれたのか。答えを出すには、全国の記録とさらなるDNAの手がかりが必要です。
生活圏の土を4地点ずつ調べることで、「どこにいる」「どこには見つからない」という点が増えます。その点がつながると、謎の輪郭が少しずつ見えてきます。
参加の流れ
参加表明フォームの送信後に参加コードが発行されます。採集後の記録方法は、参加者向けの案内でお知らせします。
地方、連絡先、キット送付先などをフォームで送ります。地方ごとの募集枠は先着順です。
サンプル管、すくい移し針、返送用封筒、説明書などが届きます。
土を水に入れて混ぜ、浮いてきたコムカデや土壌動物をチューブに入れます。
採集日、場所、景観写真、採集者名、チューブIDを参加者向けの案内に沿って送ります。
サンプル管を返送用封筒に入れて送ります。研究室で観察と解析を行います。
届くもの
説明書、採集道具、サンプル管、返送用封筒が入っています。動画で見た方法を、身の回りの土でそのまま試せるようにします。
説明書と参考資料
採集道具
サンプル管
返送用封筒
採集方法
土を入れ、水を注ぎ、渦ができる程度にかき混ぜて少し待ちます。水面に浮いた小さな生き物を、すくい移し針でサンプル管へ移します。
コランからひとこと
少しでもコムカデに見えたら、採って大丈夫です。研究者があとで確認します。
水面に現れる小さな世界
水浮遊法では、土の中でひっそりと暮らし、私たちの生きる大地を健康に維持してくれている小さな動物たちが、水面に浮かんでくる様子を観察できます。
コムカデ以外の土壌動物も、環境を知る大切な手がかりになります。
3分くらいでわかるコムカデ採集方法
本プロジェクトに参加すると、動画の方法で採集するための道具、採集された土壌動物を学術標本として保存するための道具、そして解説書がキットとして届きます。
実際に身の回りで試して標本を返送することで、本研究に貢献できます。返送後は、採集された土壌動物についての解説も受け取ることができます。
動画は採集の流れを短く紹介するための参考映像です。実際のキットでは使う道具が少し異なる場合があります。また、現地の景観写真の撮影やフォームへの記録など、参加時に必要な手順の一部は動画内では省略しています。
どこで調べる?
この調査で知りたいのは、研究者だけでは入りにくい生活圏の土です。無理なく、安全に、許可を得られる場所を選んでください。
自宅や管理している場所なら、身近な土がそのまま研究データになります。
採集してよい場所か確認し、周囲の迷惑にならない範囲で行います。
湿った落葉の下、植物の根の周りなど、土壌動物が集まりやすい場所を探します。
表面が乾いた地面や砂っぽい土でも、湿った深い部分からコムカデが採集できることがあります。
他にも「ここが面白そう」と思う場所の土での調査は大歓迎です。水辺、海沿い、草原、森林など、日本全国の土と植物がある場所はどこでも調査対象になります!安全第一で、無理なく探してみてください。
危険な斜面、増水のおそれがある水辺、採集が禁止されている場所、許可のない私有地では行わないでください。
参加するには
参加を希望する方は、代表者情報とキット送付先を送信してください。採集後の記録方法は、参加者の方に個別に案内します。
地方ごとの募集枠を確認し、代表者情報とキット送付先を送信します。
お問い合わせ
参加前に確認したいこと、採集場所やキットについての不安などがあれば、研究担当者までお問い合わせください。
安心して参加するために
生き物を別の場所へ運ばないこと、個人情報が写る写真を送らないこと、安全な場所で行うことを大切にしています。
あなたのサンプルのその後
送っていただいたサンプルは、研究者が責任をもって観察し、必要に応じてDNA解析を行います。
コムカデがいるか、どのような土壌動物が入っているかを確認します。
必要な標本はDNAバーコーディング解析にかけ、種類や集団の手がかりを探します。
採集地点と解析結果を合わせ、全国の分布マップを作ります。
遠く離れた地域に同じ仲間がいる「どこでもドア現象」の理由を考えます。
小さな標本が届くまで
返送されたサンプル管の中には、採集地点の土から得られた小さな土壌動物が入っています。手のひらに収まる一本のチューブでも、地点情報や景観写真、DNAの手がかりと結びつくことで、全国の分布や移動の謎を考える大切な研究資料になります。
コランからひとこと
コムカデが見つからない記録も、見つかった記録と同じくらい大切です。調査した場所の情報そのものが研究になります。
予定
日程は変更になる場合があります。最新情報はCoLabFieldのお知らせなどで共有します。
参加者募集開始。参加表明を受け付け、順次キットを発送します。
オンラインキックオフイベント「コムカデのどこでもドアを見つけよう!」を開催予定です。
参加者の生活圏で4地点のサンプリングを実施し、記録送信とサンプル返送を行います。
オンライン中間報告会「どれだけコムカデがとれたかな?」を開催予定です。
研究者が形態観察、DNA解析、分布・移動の検討を進めます。
結果報告会「コムカデ全国調査結果大発表!」をYouTube Liveなどで開催予定です。
全国10地方から、地方ごとに先着3世帯程度の参加を想定しています。参加を検討している方は、まず参加表明フォームからお知らせください。
最後まで読んでくれた方へ
研究対象としてだけでなく、よく見ると思わず見入ってしまう小さな行動があります。
コムカデは地下暮らしで色素をほとんど持たず、体が透けています。赤く着色した餌を食べると、食べたものが体の中で透けて見えます。
ぼーっとしているところに探索中のコムカデが近づき、もう一匹が慌てふためく様子です。地下暮らしのコムカデには目がなく、ニオイや振動、接触によって世界を認知しているようです。