コムカデ
どこでもドア大調査

CoLabField みらい共創Award 2026 採択プロジェクト

日本全国コムカデ「どこでもドア」大調査

庭や畑、公園の土の中から、まだ誰も知らない小さな生き物を探してみませんか。専用キットを使って、全国の参加者と一緒に足元の未知を見つける市民科学プロジェクトです。

PJコランも、あなたの調査を案内します。

虫めがねを持ったコムカデ調査のPJコラン

まずはここだけ

参加前に知ってほしいことは、4つです

専門知識は必要ありません。届いたキットで採集し、フォームで記録し、サンプルを返送します。

01

身近な土でできます

自宅の庭、畑、近所の公園など、土のある場所を4地点選びます。

02

水に浮かせて探します

土を水に入れて混ぜると、小さな土壌動物が水面に浮いてくることがあります。

03

見つからなくても大切です

「いなかった」という記録も、どこに暮らしているかを知る重要な手がかりです。

04

結果を共有します

集まったサンプルは研究に使い、進捗や成果をCoLabFieldや報告会でお返しします。

湿った落ち葉の上にいる白いコムカデの拡大写真

コムカデって?

コムカデ:こわい虫ではなく、土の中の小さな住人です

名前にムカデとついていますが、ムカデとは別の生き物です。毒はなく、数mmほどの白い体で、土の中にひっそり暮らしています。

1

白くて小さい

体長は数mmから1cmほど。水面では白い糸くずのように見えることがあります。

2

水に浮かびやすい

専用キットでは、土の中の生き物を水に浮かせて探します。はじめてでも観察しやすい方法です。

3

未知がたくさん

日本では、まだ名前のついていない新種候補が多数見つかっています。足元の土にも発見の余地があります。

どこでもドアの謎

解明したい謎:土の中の小さな生き物が、なぜ遠く離れた場所にいるの?

コムカデは空を飛べず、ふだんは土の中で暮らしています。それなのに、一部の種類では、同じ仲間が海や山をはさんだ遠い地域に点々と見つかることがわかってきました。

見えてきたこと

限られた調査でも、同じDNAをもつコムカデが離れた土地に現れる例があります。まるで山や海などの障壁を無視して直接移動したように見えるため、このプロジェクトでは「どこでもドア現象」と呼んでいます。

まだわからないこと

同じDNAをもつコムカデはどうやって日本中に広がったのでしょうか。鳥や他の虫にくっついて移動したのか、海や川に流された土や落ち葉に乗ったのか、人間に土や植物と一緒に運ばれたのか。答えを出すには、全国の記録とさらなるDNAの手がかりが必要です。

あなたの採集が効くところ

生活圏の土を4地点ずつ調べることで、「どこにいる」「どこには見つからない」という点が増えます。その点がつながると、謎の輪郭が少しずつ見えてきます。

参加の流れ

申し込みから返送まで、流れはシンプルです

参加表明フォームの送信後に参加コードが発行されます。採集後の記録方法は、参加者向けの案内でお知らせします。

参加表明

地方、連絡先、キット送付先などをフォームで送ります。地方ごとの募集枠は先着順です。

キットを受け取る

サンプル管、すくい移し針、返送用封筒、説明書などが届きます。

4地点を調査

土を水に入れて混ぜ、浮いてきたコムカデや土壌動物をチューブに入れます。

記録を送信

採集日、場所、景観写真、採集者名、チューブIDを参加者向けの案内に沿って送ります。

ポストに投函

サンプル管を返送用封筒に入れて送ります。研究室で観察と解析を行います。

届くもの

採集と標本保存に必要な道具を、キットにしてお届けします

説明書、採集道具、サンプル管、返送用封筒が入っています。動画で見た方法を、身の回りの土でそのまま試せるようにします。

説明書と参考資料 説明書と参考資料
採集容器やすくい移し針などの採集道具 採集道具
土壌動物を保存するサンプル管 サンプル管
標本を返送するための封筒 返送用封筒

採集方法

専門家と同じ考え方の採集を、やさしく体験できます

土を入れ、水を注ぎ、渦ができる程度にかき混ぜて少し待ちます。水面に浮いた小さな生き物を、すくい移し針でサンプル管へ移します。

  • 1地点から採れたものは、同じ1本のチューブに入れます。
  • コムカデ以外のトビムシ、ダニ、ヤスデなどが混じっても問題ありません。
  • 植物の根が含まれる土や、湿った落葉の下は見つかりやすい場所です。
  • 景観写真や環境メモも同時に集め、どのような環境で見つかりやすいかを評価します。
  • 水がドロドロになって探しにくい場合は、水を替えてかまいません。

コランからひとこと

少しでもコムカデに見えたら、採って大丈夫です。研究者があとで確認します。

野外で水を入れた容器を使って採集中の様子
水浮遊法で水面に浮かび上がった土の中の小さな動物たちの顕微鏡写真

水面に現れる小さな世界

土の中で暮らす動物たちを観察できます

水浮遊法では、土の中でひっそりと暮らし、私たちの生きる大地を健康に維持してくれている小さな動物たちが、水面に浮かんでくる様子を観察できます。

コムカデ以外の土壌動物も、環境を知る大切な手がかりになります。

3分くらいでわかるコムカデ採集方法

動画の方法で、身の回りの土を調べます

本プロジェクトに参加すると、動画の方法で採集するための道具、採集された土壌動物を学術標本として保存するための道具、そして解説書がキットとして届きます。

実際に身の回りで試して標本を返送することで、本研究に貢献できます。返送後は、採集された土壌動物についての解説も受け取ることができます。

動画は採集の流れを短く紹介するための参考映像です。実際のキットでは使う道具が少し異なる場合があります。また、現地の景観写真の撮影やフォームへの記録など、参加時に必要な手順の一部は動画内では省略しています。

土を水に入れ、水面に浮いた土壌動物をサンプル管へ移し、場所を記録する採集方法の図解

どこで調べる?

山奥へ行く必要はありません

この調査で知りたいのは、研究者だけでは入りにくい生活圏の土です。無理なく、安全に、許可を得られる場所を選んでください。

住宅地のそばにある身近な菜園と落葉のある木陰

庭や畑

自宅や管理している場所なら、身近な土がそのまま研究データになります。

道ばたの緑地で土を調べる場所のイラスト

公園や道ばた

採集してよい場所か確認し、周囲の迷惑にならない範囲で行います。

湿った落葉と植物の根の近くにある土のイラスト

落葉や根の近く

湿った落葉の下、植物の根の周りなど、土壌動物が集まりやすい場所を探します。

地面の深いところの湿った土と根の写真

地面の深いところ

表面が乾いた地面や砂っぽい土でも、湿った深い部分からコムカデが採集できることがあります。

他にも「ここが面白そう」と思う場所の土での調査は大歓迎です。水辺、海沿い、草原、森林など、日本全国の土と植物がある場所はどこでも調査対象になります!安全第一で、無理なく探してみてください。

危険な斜面、増水のおそれがある水辺、採集が禁止されている場所、許可のない私有地では行わないでください。

参加するには

まずは参加表明フォームからお知らせください

参加を希望する方は、代表者情報とキット送付先を送信してください。採集後の記録方法は、参加者の方に個別に案内します。

Entry

参加表明フォーム

地方ごとの募集枠を確認し、代表者情報とキット送付先を送信します。

  • 中心的に調査を行う地方
  • 氏名、メールアドレス、電話番号
  • 住所、世帯人数、希望連絡方法
  • 送信後に発行される参加コード

参加表明フォームへ

お問い合わせ

気になることがあれば、お気軽にご連絡ください

参加前に確認したいこと、採集場所やキットについての不安などがあれば、研究担当者までお問い合わせください。

問い合わせ先

沓掛丈(くつかけじょう)

東京都立大学 理学研究科 生命科学専攻 動物系統分類学研究室

kutu92xjoo@gmail.com

メールで問い合わせる
採集容器とサンプル管を持って調査している様子

安心して参加するために

調査するときのお願い

生き物を別の場所へ運ばないこと、個人情報が写る写真を送らないこと、安全な場所で行うことを大切にしています。

  • 私有地では、必ず許可を得てから調査してください。
  • 国立公園、天然記念物、名勝地など、採集が制限される場所では行わないでください。
  • 人物、表札、車のナンバーなどが写らない景観写真を選んでください。
  • 道具や靴についた土は、できるだけその場で落としてから移動してください。
  • 小さなお子さんが参加する場合は、保護者の方と一緒に行ってください。

あなたのサンプルのその後

小さなチューブが、全国の分布を知る手がかりになります

送っていただいたサンプルは、研究者が責任をもって観察し、必要に応じてDNA解析を行います。

1

標本を確認

コムカデがいるか、どのような土壌動物が入っているかを確認します。

2

DNAを調べる

必要な標本はDNAバーコーディング解析にかけ、種類や集団の手がかりを探します。

3

地図に重ねる

採集地点と解析結果を合わせ、全国の分布マップを作ります。

4

謎に迫る

遠く離れた地域に同じ仲間がいる「どこでもドア現象」の理由を考えます。

小さな標本が届くまで

この一本が、全国の分布を知る手がかりになります

返送されたサンプル管の中には、採集地点の土から得られた小さな土壌動物が入っています。手のひらに収まる一本のチューブでも、地点情報や景観写真、DNAの手がかりと結びつくことで、全国の分布や移動の謎を考える大切な研究資料になります。

コランからひとこと

コムカデが見つからない記録も、見つかった記録と同じくらい大切です。調査した場所の情報そのものが研究になります。

予定

募集から報告会まで

日程は変更になる場合があります。最新情報はCoLabFieldのお知らせなどで共有します。

  1. 参加者募集開始。参加表明を受け付け、順次キットを発送します。

  2. オンラインキックオフイベント「コムカデのどこでもドアを見つけよう!」を開催予定です。

  3. 参加者の生活圏で4地点のサンプリングを実施し、記録送信とサンプル返送を行います。

  4. オンライン中間報告会「どれだけコムカデがとれたかな?」を開催予定です。

  5. 研究者が形態観察、DNA解析、分布・移動の検討を進めます。

  6. 結果報告会「コムカデ全国調査結果大発表!」をYouTube Liveなどで開催予定です。

あなたの足元の土が、まだ見ぬ発見につながるかもしれません

全国10地方から、地方ごとに先着3世帯程度の参加を想定しています。参加を検討している方は、まず参加表明フォームからお知らせください。

最後まで読んでくれた方へ

ありがとうございます!コムカデの可愛い様子をこっそり公開しちゃいます

研究対象としてだけでなく、よく見ると思わず見入ってしまう小さな行動があります。

赤い餌を食べるコムカデ

コムカデは地下暮らしで色素をほとんど持たず、体が透けています。赤く着色した餌を食べると、食べたものが体の中で透けて見えます。

うわ、びっくりした!

ぼーっとしているところに探索中のコムカデが近づき、もう一匹が慌てふためく様子です。地下暮らしのコムカデには目がなく、ニオイや振動、接触によって世界を認知しているようです。